2024.03.25 02:10New!! 第190回学習会の報告 第190回社会科学習会は、令和6年3月9日(土)新宿区立牛込第一中学校において、年度末の忙しい中ですが開催されました。玉川大学教職大学院教授 高岡麻美先生の指導のもと、学生の実践発表が行われました。開催にあたり、峯岸会長は「教員不足が心配される。現場の大量の教員の退職と若い学生の成り手不足が原因にある。今回は玉川大学教職大学院のこれから教員になる院生の発表を聞いて教育に対する意欲や、私たちができることを考えていきたい。」と、現在の教育現場を踏まえたお話を頂きました。
2024.03.03 07:41第189回学習会の報告と次回以降のご案内 第189回社会科学習会は、令和6年2月17日(土)に新宿区立牛込第一中学校において行われました。今回は、東京学芸大学附属世田谷中学校の金城和秀先生に実践発表をしていただきました。今年度6月に行いました東京学芸大学附属世田谷中学校公開研究会の研究概要と金城先生が取り組まれました中学校社会科公民的分野「現代社会の特色」の指導について発表していただきました。 金城先生は、杉並区、品川区の区立中学校に勤務され、平成31年4月から現任校で勤務されています。教員としてスタートして以来社会科学習会に参加され、教科指導、校務分掌、部活動に力を注ぎ、東京都中学校社会科教育研究会の研究活動などでも活躍されています。以下、発表概要です。1 本校社会科の特徴・「学習課題を発...
2024.02.16 18:53第188回学習会の報告と次回のご案内 第188回社会科学習会は、令和6年1月20日(土)に新宿区立牛込第一中学校において行われました。今回は、荒川区立第九中学校の一刎めぐみ先生、児玉直哉先生に授業実践について発表していただき、同夜間学級副校長を務められる髙橋勝彦先生に夜間中学についての発表をしていただきました。 峯岸誠会長から「元旦から大きな震災、事件が頻発しましたが、辰年は激しく動く年ともいわれ、今年はそのような年になるかもしれません。皆さんも社会科の分野において、激しく鳴動してほしいと思います。大田区に在任中や、私自身が関わる学校にも夜間学級がありました。本日の発表を楽しみにしています。」と挨拶があり、その後、一刎先生から「公民の取り組みを振り返る〜主体的、協働的取り組みを目指して〜...
2024.01.20 00:30第187回学習会の報告 第187回社会科学習会は、令和5年12月16日(土)に新宿区立牛込第一中学校において、文部科学省初等中等教育局視学官藤野敦先生を講師にお迎えし、「今、再び地域に学ぶ(生徒と時空間を結ぶ社会科学習)―流通、経済等の社会変化を踏まえて―」を主題として講演をしていただきました。 会の始めに峯岸誠会長から「教員不足の現実を近頃耳にしています。教員になっても、連休明け、夏休み明けに辞めてしまう状況もあるようです。社会科教員として、自分が楽しい、面白いと思ったことを重点的に教えてみてはどうでしょうか。教材の取捨選択は教員に与えられた権限の一つです。ぜひ教員として授業をつくる面白さを見出してほしい。」とお話しがあり、講師のご紹介の後、藤野先生の講演に移りました。以...
2023.11.24 01:16第186回学習会(11月)の報告 第186回社会科学習会は、令和5年11月18日(土)に新宿区立牛込第一中学校において、「第56回全国中学校社会科教育研究大会栃木大会」で研究発表された目黒区立第九中学校の藤田琢治先生に発表内容を報告していただきました。 本年度の全国中学校社会科教育研究大会は、栃木県宇都宮市のJR宇都宮駅東口に隣接するライトキューブ宇都宮(最大2,000人を収容できる会議中心の交流拠点施設、令和4年11月30日開業)を会場として、全体会、分野別の公開授業、研究協議、研究発表が行われました。新型コロナウイルス感染症の位置づけが、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律のインフルエンザと同じ5類感染症になり、コロナ前の全国大会と同じように記念講演などのセレモニ...
2023.11.15 07:40第 185 回学習会の報告 第185回社会科学習会は、令和5年10月14日(土)に、新宿区立牛込第一中学校において会員の実践発表が行われました。今回は、中野区立明和中学校の長井利光先生に歴史的分野の授業実践を発表して頂きました。 長井先生は、現在東京都中学校社会科教育研究会の歴史専門委員長を務められています。自己紹介でも触れられているように社会人として豊かな経験を生かした授業を展開されております。以下に実践発表の要旨を紹介いたします。0.長井先生について(自己紹介)講師の長井先生は、新聞社 3 年、社長秘書 1 年、テレビ制作会社 11 年、大学院を経て教職に就かれました。現在、教職 14 年目を迎えています。勤務校の中野区立明和中学校は、校地(校庭と校舎の間)に妙正寺川が流れ...
2023.09.28 13:43第184回学習会の報告 第184回社会科学習会は、令和5年9月9日(土)に新宿区立牛込第一中学校において会員の実践発表が行われました。今回は、東村山市立東村山第二中学校の藤田淳先生に地理的分野大項目Bの中項目(1)の内容にあたる「世界の人々の生活と環境」の授業実践を発表していただきました。 藤田淳先生は、昨年度まで東京都中学校社会科教育研究会の地理専門委員長を務められてきました。本年度から研究部副部長を務められ、地理教育、社会科教育についての研究を深められてきました。 地理的な見方・考え方を働かせ、課題を追究し、世界各地の人々の生活やその地域の特色などを理解する学習についての実践を発表していただきました。以下に実践発表の要旨を紹介いたします。【藤田先生と東村山市について】 ...
2023.08.14 02:31第183回学習会の報告 第183回社会科学習会は、令和5年7月27日(木)に日本銀行本店本館と日本銀行金融研究所貨幣博物館の見学を行いました。猛暑の中、日本銀行本店にある4つの門の一つ西門に集合しました。受付時間になるまで日本銀行金融研究所歴史研究課貨幣博物館グループ長の福山泰弘様の計らいで貨幣博物館入口ロビーに待機させていただきました。受付時間になり、日本銀行本店西門の見学者入口で身分証を提示し、X 線による手荷物検査を受けて入館しました。見学開始前に東京都金融広報委員会事務局長岡崎竜子様はじめ事務局の皆様からご挨拶をいただきました。以下、見学の概要を紹介します。
2023.08.07 23:14第 182 回学習会の報告(2)ディスカッション2:「社会科(教育)に求められていることは?」【中野さん】・教えるから学ぶへの変化、教師主体から生徒主体への変化の過渡期のとらえ・個別最適な学び、探究的な学びが求められている ⇒授業を実践してみた(工業・農業立地の概念を「地理の公式」として見出す展開)・支援が必要な生徒が明確になる(端末や情報収集スキル、仲間づくりなど)・評価が難しく感じた。教員自身がもつ評価の「枠」を批判的に見直し(批判的リフレクション)ていくことが必要である・端末の利活用+思考ツールなどの仕掛けも必要。★社会科は「内容教科」から「探究教科」へ変化する必要があるのではないか。・教科縦断(小~高)の視点ももっと考えるべき。・生徒が新しい課題を発見していく力を発揮している...
2023.08.07 23:11第 182 回学習会の報告(1) 第 182 回社会科学習会は、令和 5 年 6 月 10 日(土)に新宿区立牛込第一中学校で開催され、会場での参加と共にオンラインでも参加していただき、実施されました。 現在の学習指導要領で深い学びのために主体的、対話的な学びの手法が示され、併せてタブレットの導入など学習方法や環境の改善が図られました。社会科は、学習内容にかかわる課題として急激な温暖化やウクライナ紛争の背景にある中央ヨーロッパの状況、アメリカやスイスに見られる金融機関の破綻あるいは新型コロナウィルスの蔓延に関わる課題など変化する現実の社会に対応し、どのように指導し、対応することが求められているのでしょうか。また、18歳成年や選挙権が施行されていますが多くの課題も指摘されています。 こ...
2023.05.29 05:46第 181 回学習会の報告 第181回社会科学習会は、令和 5 年5月 13 日(土)に新宿区立牛込第一中学校で開催され、会場での参加と共にオンラインでも参加していただき、実施されました。今回は、江東区立有明中学校で社会科教員に復帰された竹原眞先生を講師としてお招きし、「社会科と私」というテーマのもとで講演を伺いました。 竹原先生は江東区立深川第四中学校の校長先生としてご活躍されるとともに、元全国中学校社会科教育研究会でも会長を務められた先生です。このような経歴を経て定年を機に、再度、社会科教員として現場に復帰し、教材研究に取り組まれているという大変貴重な経験を聞く機会となりました。 講演の中では、竹原先生が歴史の授業で使用するために開発された自作動画を数本視聴させていただき、...
2023.04.20 01:29第180回学習会の報告 第180回社会科学習会は、令和5年4月16日(日)に「東京の尾根と谷⑧ 武蔵野台地の水利と井荻町土地区画整理事業―杉並の偉人 内田秀五郎の業績―」と題し、井荻駅~荻窪駅間の巡検を行いました。天候不順により、当初予定されていた土曜日から日曜日にスライドしたため、現役の先生方の参加が少なかったのは残念でした。以下に巡検の概要を紹介いたします。1. 内田秀五郎(うちだ・ひでごろう)とは 杉並区ホームページによると、内田秀五郎は上井草村に明治9年(1876年)に生まれ、明治40年(1907年)5月、30歳で井荻村長に就任。後に町長となり、昭和3年まで務めました。後に都議、都議会議長ほか、多くの役職を務めました。 内田は、井荻村長・町長として道路や街路灯、水道...