10月の社会科学習会は巡検に出かけます

 昨日の学習会では,10月に行われる巡検の事前学習を行いました。巡検のテーマは「近郊農業~市川市の梨農家を中心として」です。


 市川市は,江戸川をはさんで江戸川区の東岸(地図)にあります。北にある松戸市には(東京都立)八柱霊園があり,東京との結びつきも強い地域であると言えます。その最寄り駅でもある北総線 松飛台駅(参照:地理院地図)が当日の集合・出発場所となります(集合は10:00)。


 さて,この地図を見ると,松飛台駅から南側に果樹園の地図記号が広がっています。このあたりが巡検地域となります(当日訪問予定の梨農園は「松本園」さんです)。事前学習では,果樹園記号の着色作業を通して,その広がりをつかみました。

 さらに,地図に色別標高図を重ねてみました。果樹園の広がるあたりは,標高25m前後の台地であることが分かります。この地域は,下総台地の西端にあたります。

(参考資料:玉川の汽水域 http://www.tamagawa-kisui.jp/contents.html

  同ページ内の 流域の地形と海岸線の変化 中段右にある図をご参照ください。)

今回の巡検では,梨農園の見学の後,北国分駅の南方にある堀之内貝塚も見学します。貝塚が見られるということで,かつては海岸線がこの近くまで迫っていたことが推測されます。

(参考資料:市川市ホームページ


 ところで,和梨の品種や,千葉県での和梨栽培がどのくらい盛んかはご存知でしょうか。次のページで確認しておきましょう。

 ちなみに「二十世紀」梨は,市川市の北側にある松戸市で発見されたのだそうですよ。松戸市の西側に,「二十世紀が丘」という地名があり,二十世紀梨発見を後世に伝えています。なお,この地図南西の江戸川には,江戸時代の庶民の渡し場である「矢切の渡し」があります。東京側まで渡ると,寅さんでもおなじみの柴又帝釈天はすぐそこです。今回の巡検では,帝釈天とその周辺も巡検する予定です。


 当日は,多くの方のご参加をお待ちしております。参加を希望される方は,こちらまでご連絡ください。


社会科学習会ホームページ

社会科学習会は、若手教員を中心に、中学校社会科の指導法や教材開発等について学びを深めたい人たちが集う会です。会長の峯岸誠先生(元 玉川大学教授、元全中社研会長)、岩谷俊行先生(元全中社研会長)のもと、東京都内で基本的に月一回定例会を開き、年に一回は巡検を行っています。学習会への参加は随時受け付けています。社会科の力を付けたい先生方、一緒に勉強しましょう!

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