3月・4月の活動報告

○3月・・・第113回の学習会は、3月19日(土)に牛込第一中学校で開催されました。本年度の最後となった今回は、今年初めて教壇に立った会員からの報告と感想を伺うことを目的としました。今年から始めた企画でした。2名の発表を予定していましたが年度末で多忙のため1名に止まりました。その後、次年度の予定と「地理120時間」の出版の報告がありました。

 発表者のY先生は昨年3月に大学を卒業し、4月から区立中学校で学習支援員と、4時間の非常勤講師をされ、3年生の公民的分野の経済と国際社会を担当されました。週1時間の授業時間を確保する工夫や生徒の興味・関心を呼ぶために活動型の授業を工夫した事例などを発表されました。先輩の先生方からは、工夫や努力を評価する感想が寄せられる反面、公民的分野の基本的な学習の押さえとしての「対立と合意、効率と公正」の扱いについての示唆など大変意義のある意見交換が行われました。

※このような発表を次年度も行います。初任から2~3年目の先生は積極的に発表してください。


○4月・・・『中学校社会科 地理的分野の現状と課題』と題し、文部科学省 初等中等教育局教育課程課 教科調査官の濵野清先生にご講演をいただきました。この学習会にお越しいただく前も会議が連続しているという超多忙な中にも関わらず、本会にお越しいただき本当にありがとうございました。

 学習指導要領改訂に向けた「論点整理」の内容や、最近のワーキンググループで公表された資料などを用いながら、次回改定がどのような方向性に基づいて進められているか、特に高等学校の社会科系教科での地理総合、歴史総合、公共の設置と中学校社会科の学習内容との関連、これからの社会に生きる子供たちにつけていきたい資質・能力についてなど、最新の情報を交えてのご講演をいただきました。

 お話を伺い、中学校社会科の地理的分野においては、地理技能の育成、持続可能な社会作り(ESD)の観点からの指導の充実、歴史的分野においてはグローバル化への対応と世界の歴史の充実、公民的分野においては身に着けた概念を現実社会でどのように結び付けたり活用していくかなどの社会参画の視点からの充実が今後の大きな流れとなっていきそうな感想を持ちました。そして3分野を通して、持続可能な社会を作っていくために必要な資質・能力や、現実の社会と積極的に関わりつながろうとする態度なども含んだ、「公民的資質の基礎」の育成を今まで以上に目指していくことの必要性を感じました。

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