2016年3月10日に、「社会科学習会」の会員が編集・執筆した『中学校社会科 地理の授業120時間』が、㈱ 帝国書院 様より公刊されました。
昨年(2015年)3月に顧問の高山先生から「教科書・地図帳をベースとした基本的な授業」についてのお話がありました。そのお話の中では,近年地理(特に地誌)を学んでこなかった若い先生方が増えていること,部活や生活指導等で忙しいけれども,自ら学び日々の授業を充実させたいという若い先生方の需要が高まっていることが指摘されました。そして,そういった先生方に対して例えば,「生徒が基礎的・基本的な知識や技能をしっかりと身に付けられる授業」や,「生徒が地理的事象に興味関心を持ったり,社会(地理的事象)と生徒自身とのかかわりを意識できるような授業」「生徒が社会的事象の背景や因果関係について考えることのできる授業」など,普遍的なよい社会科の授業モデルを示したいというお考えがあったように記憶しています。
このような考えを踏まえつつ,現場で忙しい先生方にとって役立つものをつくろう,とりわけ今回は指導案ではなく,読んでわかる平易な本を,というコンセプトで各会員が執筆を行いました。執筆を通して,会員自身も日々の実践を見直したり,これまでの実践で培った工夫についてあらためて分析・整理することができたのではないかと思います。1年間で完成の運びとなりましたが,総ページ数が272ページにわたる大作となりました。
この本が、先生方の授業作りに少しでも役立つことができたら望外の喜びです。
なお,この本の入手についてのお問い合わせは、㈱帝国書院様(電話:03-3262-0831)までお願いいたします。
0コメント