高校の金融経済教育で重視するのは「自己と社会とのつながりを察知する能力の育成」 | JPX マネ部!ラボ
~お金のコト、投資のコト、まずはここから~人気タグコラムレベル商品別ランキングセミナー・イベント動画講師派遣関連サイトその他2023/07/03JPXマネ部!ラボ東京都立農業高等学校の主幹教諭である塙枝里子さんは、民間企業勤務を経て、教員になった経歴の持ち主だ。赴任後、「社会の問題を自分の問題として捉える」視点を持つ生徒の育成を目指して、金融経済教育に積極的に取り組んできている。立教大学経済研究所客員研究員、文部科学省検定高校公民科教科書編集委員、金融経済教育を推進する研究会委員、経済教育ネットワーク評議員などを務めているほか、教員向けの金融教育セミナーへの登壇など、金融経済教育の啓発活動も行ってきている。
塙さんに、金融経済教育の現状、具体的な実践方法、課題、今後の活動などについてインタビューした。塙 担当教科は公民科で、教育課程推進部の分掌主任、ダンス部の主顧問も担当しています。塙 直接のきっかけは、民間企業への内定が出た後に行った教育実習です。それまで「教師は楽しそうだけど、大変そうで自分には遠い仕事だな」と漠然と思っていました。しかし教育実習を経験し、とても創造力が必要な仕事であるとわかり興味を持ちました。
ダイレクトに生徒の反応が返ってくることによって、忘れられない経験・感動を得たことも大きかったと思います。教育実習後に「民間企業で経験を積み、いずれは教員になれたらいいな」と考えるようになりました。塙 最初に入社したのがNTTコミュニケーションズ株式会社という通信会社で、法人営業を行っていました。その後、株式会社リンクアンドモチベーションというコンサルティング会社に転職したのですが、リーマンショックの影響で給料が激減し、当初に思い描いていた計画よりも早めに教員になろうと決めました。
かつての日本には「大手に勤めたら一生安泰」との風潮がありました。しかし時代は大きく変わり「自分も変わらねば」という危機意識もあり、「自分が本当にやりたいこと、できること、求められていることで合致するものはどんな仕事だろう?」と考えた結果、「やはり教員だな」との結論に達しました。塙 「たいていのことはどうにかなる」と思えるようになったことです。民間企業で培ったビジネスパーソンとして「当たり前」と思える基礎は、さまざまな場面で役に立っています。直接的にプラスになっているのは、第一線
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